妄想こそ正義



勃ちつくす夏

 暑い。この暑さはもう夏を名乗っていいだろう。夏といえばクソ暑く、干からびた謎の死骸や、お互いのアナルにパピコをねじ込み合っているカップルの死体が多く発見されることでおなじみでマジウザいため嫌いだ。しかし、これだけ暑いと皆、やってらんねぇと衣類を脱ぎ捨てるのだが、それは麗しい女性諸君は例外ではなく、谷間を露出したり、短いスカート穿いたりすごくエロいのでそこだけはありがたや。

 実際、ノースリーブの袖口からおっぱいが見えそうな綺麗なお姉さんを13分程、バッキバキに勃起してチンコが土属性の武器みたいになった状態で、ジャイアンの後ろを付いて回るスネ夫の如く付回したことがある。結局見えなかったけど、あのときのエロさは恐ろしかった。目の前で両親をおっぱいに惨殺されたトラウマを持つ少年でもチンコがアメフト部みたいになる。良くぞどさくさにまぎれて揉まなかった、と自分の聖人レベルの理性を褒め称えてやりたい。スタンディングオベーションで拍手と歓声の嵐を浴びせてやりたい。なにか賞をあげたい。僕がダイナマイトを作っていなかったことが悔やまれる。



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カウパーさえも出さないゾ☆

 オナ禁をしようと思う。

 オナ禁を知らない方々に説明すると、オナ禁とは“オナニー禁止”の略。要するに
 「チンポちゃん!また右手君なんかと遊んでんの!?右手君とはもう遊んじゃ駄目って言ったでしょ!!」
 「はぁいママ……」
みたいな。聞くところによると、頭が冴える、寝起きが良くなる、髪の毛がサラサラになる、中性的な顔になる、等の効果があるらしい。これはやるっきゃないっしょ。

 ……と、いう決意をしたのが先週のことである。一週間振り11回目である。そして、現在オナ禁1日目である。なので今も、迫り来る性欲と戦っている、というか一方的にやられている。それはもう「芦田愛菜vsアメリカ海兵隊」くらいの一方的なやられっぷり。賢明な読者はもうお気づきであろう、そう、欲望に負けてしまった。否、佐山愛に負けてしまったのだ。というか、もう、佐山愛が悪い。

 仕方がなかったのだ。正直、絶対に勝てなかった。再生ボタンを押してはいけないのは判っていた。しかし、だ。その時はいつもより回線の軽かったし、人が部屋に入ってくる心配もなかった。丁度良くティッシュも側にあったし、残りの枚数も申し分なかった。自分がオナニーをするうえでこれ以上ない最高の環境に置かれていることに気づき、僕は揺れた。激しく。激しく。正に良い感じエロ動画を見つけた時に行うオナニーのように激しく。

 予想外の神の悪戯で、陥落寸前だった僕の前に、僕の中に住み着く悪魔が出てきてこう言った。
 「やってしまえよ。気持ちいいぞぉ」
 次に、いつの間にか現れていた天使が言う。
 「オオオオオおぉナニーシちゃいなよぉ!みみみ皆のそういってるし。ねぇ!皆ぁ!?みああうああああああうあん」
 そう言った天使の腕には、夥しい数の注射痕があった。

 奇声を発しながらどこかへ走り去っていってしまった天使を気にも留めず、悪魔が僕にとどめをさした。
 
「お前とオナニーの関係はそんなに希薄だったのかよ。まだオナ禁は始まったばかりだ。今したってどうってことないさ」

 吹っ切れた。何もかもがどうでもよくなった。外で吠える犬の声も、風邪に揺らされる窓の音も、確かに鳴っていたインターホンの音も。どうでもよかった。ただ、液晶画面の佐山愛と、パッションを感じさせる上下運動をする僕の右手と、屋久島の杉の木のような風格さえ感じさせるチンポの三つを除いて。

 一心不乱にシゴいた。火が出る程シゴいた。そして、その時間に終わりが来た。オーガズムであった。僕の威きり立った肉棒から解き放たれた命の種は、窓から差し込む光を受け、テラテラと淫靡な輝きを放っていた。そして、アーチを描き僕の手に吸い込まれていき、やがてティッシュにふき取られだった。あの時の僕は本当に愚かだった。

 しかし、今の僕は違う。意思の弱い自分の愚かさを、オナ禁すると決めた後にするオナニー後の賢者モードの辛さを知った。今度こそオナ禁を成功してみせる。絶対に。とりあえず後一回オナニーした後から始めることにする。



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黒い炎

 チン毛がさぁ、邪魔、なんだよね。毛、っていうのはちゃんと意味があって、眉毛なんかは日光から目を守るため、鼻毛は異物を通さないため、髪は頭を守るためだったりと皆ゴワゴワと働いてくれている。しかしチン毛はどうだ。全然守れてないよ。装甲として性能低すぎる。森崎君でももうちょっと守るレベル。

 メリットがないどころか、デメリットさえ生じている。まず、蒸れる。すっごい蒸れる。それも小龍包でもできてしまうのではないかと言う程に蒸れている。何時のかテレビで、ダチョウ倶楽部あたりが、僕の股間から取り出された小龍包をハフハフ言いながら食べる日がくるのかも。

 そして、絡まる。まぁ皆さん存知ているだろうが、ぼくのおちんちんはタートルネックのセーターを着こなす洒落おつボーイ。しかし、シャイな一面もあり、基本、頭の半分は隠れてしまっているのである。それに、絡まる。アホみたいに絡まる。そして、亀頭が魔界に引きずり込まれてるような見た目になってしまう。チン毛という名の触手が僕のチンポをアリスソフトもビックリなくらい陵辱する。痛いって。

 ということで、切っちゃった。バッサリ。もうすぐ暑くなるし。あぁ、チクチクする。



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もぅ

 人にツッコミを入れるのが好きである。

 秀逸な例えでツッコンだ時、絶妙なタイミングで勢いよくツッコンだ時の快感といったら、もう、ね。笑いをとる快感でいえばボケよりも気持ちが良い。というか最悪、相手が笑ってなくても気持ちが良い。究極の自己満足。思いっ切りスルーされても、「今の良くね?ウヒヒィ」と小学生がランドセルの防犯ブザーを鳴らすレベルで一人ニヤニヤしているのである。

 ツッコミは楽しい。特に女の子にツッコミを入れるのが楽しい、と、いうか女のが可愛い。ボケる女の子は可愛い。面白い女の子可愛い。女の子って基本的に面白い生物ではないと思うのだけど、時々ガツガツボケてくる、それも大分面白いボケをしてくる子がいる。ツッコンじゃうよね。ソリッドなツッコミ入れちゃうよ。

 というか吉高由里子が好きだ。結局この一文のためである。ボケている訳ではないが、雰囲気が好き。面白いし。ツッコミたい。すごくツッコミたい。大阪弁と広島弁北京語を自在に操れるとか面白くない?ツッコミたい。というか可愛い。とにかく可愛い。可愛い。先程のは取り消し。なんだかんだいって結局この一文のためである。

お耳の天敵

 最近、人の愚痴を聞くことが多い。とにかく多い。学校、塾、向かいのホーム、路地裏の窓、いつでもどこでも四方八方から濁流の如き愚痴が僕の両耳に流し込まれる。もう無理無理。溢れてるって。カーペットに愚痴のシミができてる。限界。しかし、良い人な僕は相手の怨念に蝕まれる苦しみに耐え、ただただ「うんうん」と相槌を打つ。駄目な僕。

 愚痴なんて、決して聞いていて楽しいものではない。言葉に恨み辛みをパッツンパッツンに詰めて、相手の口からブチ撒けられた金持ちの家の猫のように膨らんだ愚痴。もしも目に見えたのなら酷く禍々しい色をしているであろうその愚痴は、僕の耳へ辿り着き、やがて弾ける。「あいつが嫌い」「あいつは調子に乗ってる」。やーめーてーよぉー。流石に僕のHDD、お前の憎しみ5テラバイトも受け入れられんわ。

 なので抵抗。話を替える。もっと楽しい話をしようじゃないか。え?音楽?映画?そうだパジャマパーティーはどうだ?パジャマパーティーってすっごい楽しそうな響きだよね。え?ああ、しない。じゃあ何の話を?漫画?ゲーム?
「そうそう漫画と言えばあの野朗がさぁ……」「マジ腹立つ……」。おい待て。話が急カーブし過ぎて足グリンッってなったわ。あぁあ。そしてまた溢れる。カーぺット一面愚痴の色。お母さーん、タオルー。


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